2023年5月29〜31日:北海道視察研修旅行

秩父機械電気工業会北海道視察研修旅行が、2023年5月29〜31日の日程で開催されました。

初日は北海道経済センターにて中小企業診断士 新宮隆太氏による講演会が催されました。

内容は「事業承継」に関してでしたが、昨今の後継者不足を反映してM&Aによる新たな生き残り戦略について学びました。
M&Aというと、敵対的買収というイメージでしたが、お互いがウィンウィン(Win-Win)を模索しながら答えを見出す事例を拝聴して、なるほどと腑に落ちる講演でした。

二日目は北海道を縦断し2軒の企業視察に伺いました。

まずは北海道建築鉄骨の草分け的存在である北榮興業様です。
恵庭の地で本年で創業76年の老舗であり、5つの工場を有し自動化を含め設計から溶接加工、組立を自社で一貫生産を行い、日本を代表する大手ゼネコンを顧客としているそうです。

私が一番驚いたのは、北榮興業様が、1社だけでなく日本でゼネコン大手と呼ばれている5社全てに自社製品を納入している点でした。
いかに北榮興業様が信頼されているかが感じられる見学でした。

その後、美唄に場所を移し、黒板に使うチョーク等を製造販売する日本理化学工業様へお邪魔しました。

日本理化学工業様の特徴は、34名の社員のうち、82%にあたる28名が知的障がいのある方だという事です。

昭和34年に養護学校の教諭より「採用が無理ならせめて職業体験だけでも」とお願いされ、1週間生徒2人を預かったそうです。
その子達が休憩時間になっても一心不乱に仕事に没頭する姿を見て社員のほうが感動し、”この子達の出来ない所は自分達が面倒をみるから2人を採用してほしい”と声があがったのだそうです。
人から必要とされ、役に立ち、褒められ、愛される事の幸せを逆に教えられたとの事でした。
それぞれに目標を持たせ理解力に合わせた工程を実施する事で、多様性を受け入れた魅力ある職場作りが実現出来たのだと思います。

見学させていただいた各事業所様、改めて御礼申し上げます。

三日目はゴルフと観光組に分かれ、最終日を満喫されたかと思います。

以上、有意義な研修となりました事を報告し終了と致します。
関係者の皆さま、ありがとうございました。

広報分科会:武藤 貴洋

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